ハットトリックを支える11の成分のご紹介 |
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[植物の紹介]
原産国はペルシャで、ザクロの花はアラビアや中国で鼻血止めの特効薬として粉末で、または鎮痛剤として煎じて用いられます。この他にも花を煎じて目の洗浄薬として国内だけでなく広く海外でも用いられてきました。
[特性および配合商品]
ザクロは、医薬品や化粧品でも使用され、抗酸化作用、抗炎症作用、抗シワ、ハリ・弾力改善、美白作用、育毛作用、収斂作用、抗アクネ作用、女性ホルモン様作用(エストロゲン様作用※)、抗老化作用など幅広い効果が期待できます。
※エストロゲンは、日常的に男女ともに分泌されるものの、加齢により分泌量が低下します。エストロゲンの分泌が衰えると肌トラブル、しわ、たるみなどの肌の悩みがおこります。よってエストロゲン様物質を補うことで華麗で衰えていく肌の機能をコントロールすることが期待できます。
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[植物の紹介]
アロエは世界各地に広く分布し、古くから下痢、火傷、皮膚病、頭痛など、万病に効く薬草としてよく知られたユリ科の植物で、北アフリカでは紀元前20〜30世紀ごろから薬用とされており、アラビア語の「alloeh:苦味のある」を語源としています。我が国では漢名『廬薈』(ろえ)を日本語読みして「ロカイ」ともいいます。
アロエ属植物は種類が多く、その産地によって分類されますが、現在、日局には南アフリカ産のケープ・アロエAloe ferox、A. africana、A. spicataが収載されており、他にも東北アフリカ・ソコトラ島産のソコトラ・アロエA.perryiや西インド諸島・キュラソー島産のキュラソー・アロエA. barbadensis(=A.vera)が知られています。
民間で『医者いらず』と称して庭に植え、薬として利用されているのは、東南アフリカ原産のキダチアロエ(木立廬薈)で、当社では「アロエ抽出ゲル<キダチ>」の原料として利用しています。
[基原・組成・性状]
ユリ科植物アロエの葉の液汁から抽出されたエキスです。
成分としては糖類、アミノ酸などを含んでいます。
[特性および配合商品]
保湿作用や抗炎症作用が認められ、肌を保護する化粧品に広く使用されています。 |
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[植物の紹介]
オレンジの木は中国とインドが原産で、17世紀ごろにヨーロッパに導入されました。今日では、オレンジの木は地中海地方、イスラエル、南米・北米の各地でたくさん見られます。 オレンジは初期の宣教師を乗せた船に乗船してカリフォルニアまで旅をしました。いまでは、オレンジ栽培はこの地域の重要な産業になっています。オレンジの果皮はキュラソーと呼ばれ西インド諸島のリキュールに使用され、またこれが美味しいマーマレードになることはいうまでもありません。オレンジの精油は香料産業、食品産業で使われています。
[基原・組成・性状]
ミカン科植物オレンジの果汁及びオレンジの果実から抽出されたエキスです。
成分としてはフルーツ酸又はフラボノイド、糖類などを含んでいます。 |
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[植物の紹介]
キュウリは、実は生で、料理して、またピクルスで食べます。またヨーグルトに入れるとRaita(ライタ)ができます。ヨーロッパでは、植物療法の分野でよく使われています。日本でも古くからヘチマ水と共に、洗顔水として用いられてきました。キューカンバーエキスには、ビタミンCをはじめ多くのビタミン類、また有機酸なども含有されています。ビタミンCのもつ美白効果や有機酸のもつ収斂作用により、色素沈着の予防や肌の引き締め、なめらかにし、つやとハリを与え、さらにうるおいを与える作用が期待できます。
[基原・組成・性状]
ウリ科植物キュウリの果実より抽出されたエキスです。成分としては多種類のビタミン類を含み、ペクチン、クエン酸などの有機酸、またイソケルセチンなどを含んでいます。
[特性および配合商品]
保湿効果をはじめ美白効果が期待でき幅広い化粧品に配合されています。 |
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[植物の紹介]
18世紀の初めに西インド諸島のバルバドス島にザボンの偶発実生として新品種で、大正4年に渡来したといわれています。
グレープフルーツという名は、実が葡萄の房のように集まってなるところからついた名前で、その学名のCitrus paradisiは原産地の西インド諸島で「天国(パラダイス)の禁断の樹の実」として珍重されていたところから、つけられた名前だと言われています。 四国・九州南部で栽培され、耐寒品種なら中部まで可能です。
アロマテラピーでは、グレープフルーツは消化器系の働きを正常化し、リンパの流れをよくする目的で使われます。また、精油には殺菌防腐作用があります。
[基原・組成・性状]
ミカン科植物グレープフルーツの果実から抽出されたエキスです。成分としては、d-リモネン(90%以上)、デカノール、オクタノール、リナロール、ヌートカトンなどを含んでいます。
[特性および配合商品]
保湿作用が認められ、また有機酸による美肌作用が期待されます。 |
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[植物の紹介]
ライムは東インド原産で、アジア大陸、多くの熱帯、亜熱帯に分布します。果皮にシトラールとリモーネンを含有し、シトロネラ油のにおいがあります。
ライムの属名のCitrusは紀元前からギリシャ人に知られていた柑橘の代表種シトロンCitron由来です。種名のaurantifoliaは、aurantia(ダイダイ)と、folia(葉)との複合語で、ダイダイまたはオレンジ様の葉を有するという意です。
[基原・組成・性状]
ミカン科植物ライムの果実(生)を圧搾して得られる果汁に水及び1,3-ブチレングリコールを加えたものです。成分としては有機酸、アスコルビン酸、精油成分を含んでいます。
[特性および配合商品]
洗浄用化粧品、頭髪化粧品、基礎化粧品、メークアップ化粧品、芳香化粧品、日焼け・日焼け止め化粧品、爪化粧品、入浴用化粧品に使用できます(化粧品種別許可基準1999)。 |
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[植物の紹介]
サンザシは中国中南部原産のバラ科の落葉低木で、庭園に栽植されます。茎は高さ30〜90cm、8〜9月に紫または白色の花が咲きます。 日本には江戸時代享保年間のはじめに渡来し、当時の将軍吉宗が各地の薬園で栽培させたといわれています。 薬用部位は果実で、生薬名は「山査子」といいます。健胃消化薬として広く用いられ、局外規にも収載されています。
[基原・組成・性状]
バラ科植物サンザシの果実から抽出されたエキスです。成分としてはフラボノイド(クエルセチン)、フェノール類(クロロゲン酸)、トリテルペノイド(ウルソール酸)を含んでいます。
[特性および配合商品]
DPPHに対するラジカル消去作用とコラゲナーゼ活性阻害作用により肌の老化予防が期待できます。また、c-AMPホスホジエステラーゼ活性阻害作用により肥満予防も期待できるためスキンケア、ボディケア化粧品に使用されています。
[抗老化効果]
紫外線、大気汚染物質,ストレスにより活性酸素が発生し、ヒドロキシラジカルを生成します。このヒドロキシラジカルが細胞膜の脂質を過酸化し、過酸化脂質を生成します。生成した過酸化脂質により、老化や炎症がもたらされます。 |
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[植物の紹介]
ナツメ属は北アフリカからヨーロッパ西部地方に原生地があり、その栽培も古く、ラテン系民族によって古代から利用されてきました。ナツメの果実は現在でもスペイン、ポルトガルなどで薬用として利用されています。また、中国においてもその利用は古く、日本には奈良時代に渡来していたようで、薬用として用いられていました。
[基原・組成・性状]
クロウメモドキ科植物ナツメの果実:タイソウ:から抽出されたエキスです。成分としてはビタミンCなどを含んでいます。
[特性および配合商品]
タイソウエキスは、洗浄用化粧品、頭髪化粧品、基礎化粧品、メークアップ化粧品、芳香化粧品、日焼け・日焼け止め化粧品、爪化粧品、入浴用化粧品と、広く化粧品に配合されています。(化粧品種別許可基準1999 より)
また、表皮角化細胞(ケラチノサイト)増殖促進作用及びターンオーバー促進作用が認められ、皮膚の老化防止や美白効果が期待できます。 |
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[植物の紹介]
リンゴは古くから人類に親しまれており、聖書の「アダムとイブのリンゴ」、トロイ戦争の発端となった「パリスのリンゴ」、「ウィリアムスのリンゴ」、万有引力の「ニュートンのリンゴ」はリンゴにまつわる4つの物語として有名です。
リンゴには、いろいろなビタミンや、同化されやすい糖類、肉体の健康をバランス良く保つために欠かせない各種の酵素、きわめて重要な酸類(リンゴ酸)、それに生命にとって大切なミネラル類(カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなど)までが含まれています。
[基原・組成・性状]
バラ科植物リンゴの果実から抽出されたエキスです。成分としては、リンゴ酸、クエン酸、タンニンをはじめ糖類、多糖類を含んでいます。
[特性および配合商品]
保湿作用が認められ、広く化粧品に使用できます。 |
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[植物の紹介]
レモンは今日ではふつうの果物ですが、古代ギリシャ、ローマ時代には知られていませんでした。インド北東部のヒマラヤ山系が原産であり、温帯南部より熱帯地域に至るまで栽培分布しています。南イタリア、シシリー、スペイン、ポルトガル、カリフォルニア、オーストラリアは世界的な大産地です。日本では、四国、九州地方の暖地では栽培が可能ですが、生育期間に雨量が多いため、優良品は得にくいです。新鮮な成熟果皮を、香味、芳香、刺激剤、レモン油、ペクチンなどの原料とし、果汁をクエン酸、vitamin Cの製造原料、レモネードなどに用います。レモン油は清涼飲料、シロップ、菓子などのエッセンスにします。また、葉から水蒸気蒸留して petitgrain lemon oil を得て、cau de cologne、香水、石鹸用香料などに用います。
[基原・組成・性状]
ミカン科植物レモンの果実又は果汁から抽出されたエキスです。成分としては有機酸、フラボノイド、精油などを含んでいます。
[特性および配合商品]
エキス中には、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸が含有され、角質柔軟作用が期待されます。
また、保湿作用が認められ、化粧水、クリームなどへの配合が推奨されます。 |
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[植物の紹介]
白樺はシラカンバとも呼ばれるカバノキ科の落葉樹で、亜熱帯から温帯に生育しています。シラカンバ樹液は、1年の中で採取できる期間が限られており、雪解けが始まる3月末から、葉が出る4月末までの1カ月間、幹から樹液を得ることができます。
若葉が芽吹く前の白樺の幹に小さな穴をあけ、ホースに穴を挿して落ちてくる樹液を採取したのがシラカンバ樹液です。
[基原・組成・性状]
樹液中の固形分の内、大部分はブルコースとフルクトースで、その他にアミノ酸、有機酸、タンパク質とミネラル分を若干含みます。
[特性および配合商品]
コラーゲン産生促進作用やエストロゲン様作用があり、抗老化作用(抗シワ、ハリ・弾力改善)や保湿効果が期待できます。 |